今回は息抜き会ですが、私の大好きな漫画がドラマ化されることになりました。
その漫画の名前は「正直不動産」です。かなり知っている方もいらっしゃるんではないでしょうか?
- ちょっと読んだことがあるけど、あまり細かいことはわからない
- 全く読んだことない
こんな人に対して漫画の内容や私が思う見どころを紹介してみたいと思います。
私はアパート2棟、戸建て1戸、区分マンション1戸、合計18戸を保有する現役兼業大家です。そんな私から見て、こんなに面白くてためになる漫画はないと思いますので、ぜひ最後まで読んでください。
よろしくお願い致します。
正直不動産ってどんな漫画?
まずはこの漫画の概要を簡単に説明します。
ある街の不動産屋のエース営業マン(主人公)は、口八丁手八丁で顧客を丸め込み、たくさんの物件を売りまくっていました。ただ、ある出来事をきっかけに全く嘘をつけなくなってしまい、そのような営業ができなくなってしまいます。嘘で塗り固められた不動産業界をこの後どう乗り切っていくのか?
というのが簡単な概要になります。この物語に元々嘘をつく気のない純真無垢なドジっ子営業女子が出てきたり、やくざまがいの顔をしたパワハラ上司が出てきたり、嘘をつきまくっていたころのエース営業マンと全く同じ手口で営業成績を積み上げる敏腕のライバル営業マンが出てきたり、と非常にキャラの濃い登場人物が次々に出てくるところもとても面白いです。
どんなところが見どころ?
一言で言って「リアリティ」です。「リアリティ」こそがこの漫画の一番の見所です。
たとえばこんな描写が出てきます。
- 不動産業者が物件を売る際の限りなく黒に近いグレーの営業テクニック
- 家賃を取ることだけに興味のある守銭奴のような地主大家
- 入居者よりも地主大家のほうを接待し、大切にする不動産業界の常識
- ハウスメーカーの無茶な発注によって、手抜き工事をせざるを得ない地方工務店の現実
これはただの一例ですが、こんな描写が出てきます。単純にへーそうなんだ、と読むこともできますが、不動産投資家だけでなく、不動産を借りたり買ったりするすべての人が読んで勉強になる内容です。
筆者お気に入りの回
ここで私がお勧めの回を紹介します。(ネタバレを含みますので、嫌な人は次の章まで飛ばしてください)
①敷金・礼金をふんだくる大家(第一巻)
この話は、安い家賃で入居者を呼び込んで、大家自身がその入居者に嫌がらせをすることで、入居者の早期退去を促し、敷金と礼金をふんだくる、という手法が紹介されています。
相場に比べて以上に安い家賃を見た時に「やった―ラッキー!」と飛びつくのではなく、なぜ?と思うことができる注意深さを身に着けることができると思います。
読んでみたい方はこちらからどうぞ。
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②賃料増額請求(第六巻)
この話も大家が不当に入居者に対して、家賃アップを要求する、というひどい話です。この件、現在借地借家法からはとんでもなく逸脱していますので、「嫌です」ですむ話なのですが、それを許さない大家があの手この手を打ってきます。最後は逆に「賃料を下げる」という交渉を住民全員にされ、大家が成敗される、というオチが付きます。
これも現在賃貸に住んでいる人すべてに関係する大切な話です。私のような大家にとっては身の引き締まる話ですので、よくよく心に留めたい話でした。
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これ以外にも勉強になる話が全話コミカルに、時にシリアスに書かれています。
まとめ
今回は、「正直不動産」がドラマ化が決まったことを受けて、こんな記事を書いてみました。
最後にオマケですが、この正直不動産、来年(2022年)4月にドラマ化されるのですが、NHKが放送するそうです。なぜこんな漫画の話を民放ではなくNHKが?と思いましたが当然ですね。
大手不動産会社やハウスメーカーにとって不利益なことが書かれているこのドラマを放送できるのは公共放送のNHKだけなんだろうな、と。
ということで、最後にこの「正直不動産」がどこまで真実か、という説明まで付け加えられたところで、今回の記事はおしまいにしたいと思います。
もう一個おまけですが、私は全巻買って家のリビングに並べていますが、妻も手に取って読んでくれて、不動産の知識のベースを身に着けてくれました。
そろそろ新刊の13巻が出る頃なので、また全巻読み直して楽しみに待ってみたいと思います!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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