31章 一戸建てマイホームにも絶対必要!修繕積立金!

マイホーム

一戸建とマンションの維持コストで一番違うのはどこでしょうか?

マンションはたとえ全額現金で買ったとしても、継続して住むためには「管理組合への管理費」と「大規模修繕積立金」を支払う必要があります。一戸建ては土地も建物もすべて自分のためのものなので、毎月支払う必要はありません。

これは一戸建てを買ったほうがお得、ということでしょうか?いえいえそんなことはありません。マンションで管理組合が代行(代表)してくれている修繕・管理を一戸建てを買った人は自分が個人でやらなくてはならないのです。

この記事を読めば、一戸建てを30年間保有した時に必要な修繕コストが分かりますので、是非とも参考にしてください。

結論 少なくとも2万円はつみたてましょう

早速結論ですが、少なくとも毎月2万円は積み立てましょう。この内訳を説明します。

その前に大事な考え方として、建物は外装と内装、というように分けることができます。

「外装」は主に建物の寿命に直結する部分、そして「内装」は入居者のQOL(Quolity of Life)にかかわるものとして考えましょう。壁紙がボロボロ、風呂がウン10年前の古いものであっても、外壁がピカピカであれば、建物そのものは問題ないのです。一方で壁紙がピカピカ、最新のシステムキッチンと今はやりのフローリングのかっこいい内装でも、外装がボロボロだと、いつ建物自体が崩れてもおかしくない、ということになります。

外装に100万円/10年

10年ごとに外壁・屋根の修繕を行いましょう。外壁・屋根の修繕はメインで塗装です。この塗装をしないと何が起きてしまうかというと、建物内部に水が浸入してきてしまうことになります。

日本の一戸建ての大半は木造です。木材は非常に強度に優れていますが、それは乾いた状態に保っている場合、です。日本の一戸建てにとっての最大の敵は「湿気」です。この湿気(水分)の侵入を許さないことこそが家を健康に長持ちさせるためのコツなのです。

一般的に15年で水を吸い始めると言われていますので、その前に塗装をやりましょう。これはそのおうちの大きさにもよりますが、屋根と壁をあわせて一回100万円は見ておく必要があります。と早大そのものも非常に高いのですが、もっともコストとしてかさむのは、足場代です。

皆さんも工事現場を見ていると、鉄のパイプで建物の周りを囲んで、その足場の上を大工の職人さんがひょいひょいっと歩いているところをみたことがあると思います。あの足場が最も高いのです。

内装に200万円/15年

次に内装です。これは住人のQOLに関わるものであって、建物の寿命には関係ありません。ただ、とは言っても設備が古かったりうまく機能しないものを使い続けていても不便でしょうがないですし、一度きりの人生、QOLは保ちながら人生楽しみたいですよね?

そういったことを考えると内装の工事は15年で1回やる程度が妥当だと思います。大体の設備は15年くらいで老朽化してくるので、そのあたりが考え時かと思います。

  • キッチン:50万円
  • 洗面台:10万円
  • トイレ:10万円
  • ユニットバス60万円
  • クロス20万円
  • フローリング50万円

総額200万円です。これを15年目と30年目にやる前提で積み立てをしていきましょう。

番外編

さて、今回目安とした新築から30年、という期間の中では配水管には大きな影響が出てこない、と思われます。ただし水がすでに充填された状態になっている給水管は50年はもたないので、それまでには交換が必要だ、ということは頭に入れておきましょう。

まとめ

と、いうわけで外装に100万円/10年、内装に200万円/15年の費用が掛かることを考えるとトータル700万円/30年のお金がかかるということになります。これは月間2万円積み立てていけば大体カバーできる金額になります。

一応計算しましたが、それぞれの修繕のタイミングでもちゃんとキャッシュは貯まっていたので間違いはないと思います。

また、金額はあくまで概算で、家の大きさによっても金額は異なるので、あくまで参考程度にしておいてください。

こうすることで、30年間住んだ後に、その家をそのまま他の人に中古戸建として販売するか、賃貸物件として貸し出して、家賃をいただくか?ということも考えられます。適切なタイミングで修繕をしないで建物をボロボロにしてしまうと、土地の利用価値しかなくなってしまい、安く買いたたかれてしまいます。使えない建物は壊す必要がありますが、壊すのにもお金はかかりますので、土地の価値よりもさらに安い値段しかつかないのが一般的です。

未来の選択肢を増やすために、せっかく買った一戸建ては大切に扱って、修繕をしていきましょう!

では、また!!

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