32章 突然の転勤!!引っ越ししなければならない。買っちゃったマイホームどうする??

私が勤務している会社では、海外駐在したければ結婚するか、車を買うか、マイホームを買え!という冗談半分、事実半分の話があります。なぜか結婚したり車を買ったりマイホームを買ったりした直後に海外駐在が決まるのです。

ちなみに私はすべてをした後に海外駐在が決まりました笑(駐在を終え、現在は日本在住です)

そんな私がマイホームをどのようにしたか、そして帰ったあとに何をしたのか、体験談を残すとともにこれから家を買う人へのアドバイスをしたいと思います。

  • 転勤がある会社でマイホームを購入するか迷っている
  • 現在転勤中でマイホームを人に貸し出している
  • マイホームを購入したが、転勤が決まってしまってどうしようか迷っている

こんな人に届けばいいなと思います。それでは早速行きましょう!

まずは選択肢を確認する

まずは、マイホームを購入したけれども自分が住めなくなってしまったときの選択肢を確認しましょう。

  • 空き家のまま置いておく
  • 売却する
  • 貸す

基本的にはこの3つですね。それぞれの選択肢のメリットデメリットを簡単に整理しましょう。

空き家のまま置いておく

空き家のまま置いておくメリットは、またマイホームに帰ってきたときにすぐに住める。という点です。やはり何といっても愛着のあるマイホーム、せっかくだから自分の帰ってきたときにそのまま残しておきたい、というのはありますよね?

一方でデメリットは、「何もお金を生まずにローン返済だけ必要」「家が傷む」という点です。

マイホームは居住することで初めて「住む」という機能を持ちます。この「住む」という行為にはお金がかかるので、マイホームを買って居住するということは、他の賃貸などに住まないことでお金を払わなくていい状態になっているのです。それにもかかわらず住まない、ということは、マイホームにお金を払い、他の賃貸の家にもお金を払い、二重の支払いになっているとも言えます。

また、人が住まない家は劣化します。設備は適度に動かさないと動作不良を起こしますし、窓やドアを開けずにいると空気が巡回せず、空気がこもってしまい、家の躯体が傷みます。家は常に乾燥させて湿気を残さないようにしないといけないのです。誰もいない家は劣化が早いですよ。

売却する

続いて売却することのメリットは、「価格変動のリスクから逃げられる」「ローンがなくなる(場合もある)」です。

住宅は日々値段が変わっています。時間が経過することにつれて、価格が大きく下がることもあれば、上がることもあるでしょう。売却して現金化してしまえば、こういったことに気をもまずにいることはできるでしょう。

ローンがなくなるのもメリットです。金融機関からお金を借りると金利が発生します。物件を売却して一括返済をすれば、ローンは無くなりそれ以上の金利を払う必要もなくなります。ただし物件を売却してローン残債より少なくなってしまう場合は要注意です。その場合ご自身の貯金を切り崩して銀行への返済に充てないと物件を手放すこともできなくなってしまいます。

一方ですぐに売却することのデメリットですが、「マイホームを失うこと」は当然として私が気にしたほうがいいと思うのは「取得諸費用と売却諸費用の割合が大きくなってしまうこと」だと思います。マイホームを買うときは、不動産業者への仲介手数料や物件の登記費用やローン手数料など大体物件価格の7%ほどがかかります。売却の時も4-5%ほどは見ておく必要があるでしょう。要は1000万円の物件を買うために70万円諸費用を払い、その物件を同じ1000万円で売ったとして売却に50万円かかります。この売買に120万円かかったことになるのです。例えばマイホーム購入後1年しか住めなかったとしたら1年で120万円支払ったことになりますよね?これは大変もったいないし、賃貸であれば必要のなかったお金とも言えます。

貸す

最後に貸し出すことのメリットですが、「家賃収入を得られる」、これに尽きます。自分はマイホームには住めませんが、どこかで賃貸をするとして、その間自宅を賃貸に出し、賃料を得ることができます。いわゆる大家さんデビューです。もしかしたら賃貸で出ていくお金よりも、マイホームを貸し出すことで得られる収入のほうが多いなんて言うケースもあり得ます。

また、人が住んでくれることで家の状態を健康に保つことができる、という見方もできるでしょう。(もちろん大切に使ってくれる人に住んでいただく前提ですが)ドアや窓の開け閉めを借主がおこなってくれるので、空気の入れ替えができます。

一方で貸し出すことのデメリットですが、「帰ってきたときにまだ居住中であればマイホームに戻ることができない」ということがあります。現在の日本の制度では借主の力が強く、貸主の一方的な要望で借主に出て行っていただくことは事実上不可能です。

私は貸し出しがお勧め、でも注意点はあります。

私は不動産投資家なので、貸し出しがお勧めです。やはりマイホームが家賃収入を生み出す資産となってもらえるのは非常にいいですよね。でも注意点があります。

「住宅ローンで借りたお金で購入した住宅の貸し出しは金融機関によってはNG」であることがあります。ここは非常に大切です。近年このスキームで投資家に借り入れを勧める悪徳業者もいるのでもし皆さんが不動産投資をする場合は絶対にやめましょう。

ただし「転勤などやむをえない事情による転居の場合は住宅の貸し出しを認めるケースもある」のです。これは銀行によって異なります。私はマイホームを買う際8行に本件の打診し、6行OKでした。もし転勤が多い職場で、マイホームを貸し出すことを念頭にローンを借りる場合は、事前に銀行に確認を取り必ずOKをもらっておきましょう。

そのうえで、「実際に転居して賃貸するときは銀行に連絡する」「戻ってきた後に入居者が住み続けていて、自分がマイホームに住めない場合は銀行にその旨も連絡する」とひとつずつ逐一報告しましょう。ここ非常に重要です!

まとめ

私のお勧めは「貸す」でしたが、「売る」「空き家にする」のメリット・デメリットを十分把握したうえで選択しましょう。

私がこういったことを考える際の基準は「経済的にお得かどうか?」ですが、マイホームには「私情」「感情」が影響します。当然ですよね?大切な資産ですから。

私のように「経済的」にどうか?ということを考えることが正しい!とは言い切れないことは最後に申し添えておきます。

それでは、また!

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