ある一冊の本を読みました。
藤野英人氏著 投資家が「お金」よりも大切にしていること
という本です。私はこの本が大好きでもう何度も読み直しているのですが、久しぶりに読みました。私なりに思う本書の一番のエッセンスは、
あなたが世の中に投資しているのは「お金」だけではなく「エネルギー」である。あなたは、人生をかけて社会に投資をしている一人の「投資家」だ。
ということだと思います。投資というとお金を出して、そのリターンがどう返ってくるのか、という部分しか見られませんが、たとえば自分が時間をかけてやった取り組みに対して、他人から「ありがとう」という言葉が返ってくる、社会からの反応を得られる。これも一つの「投資」なんです。
「お金」はその「エネルギー」の中の一つの手段にしか過ぎない、という趣旨です。いやぁ、なんともエモい気持ちになりました。
今回は、不動産投資における「お金の払い方」で、これはよかったなぁと思うものを書いていきたいと思います。
使ってよかったお金① 修繕費
急に、現実的な言葉が出てきましたが修繕費です。これは入居者の方からある日ご指摘をいただいたところから始まります。「TVが映らない」とのことで、とりあえず大家である私が現場に行き、電気屋さんに診てもらったところ、アンテナの接触不良ということですぐに直りました。
その帰りに入居者さんがドアを閉めにくそうにしていたので、こちらからお声掛けしました。
「もしかして、ドアの調子悪いですか?」
すると、
「いや、今に始まったことではないんです。ずっとこういう感じではあるので」
これはいかんということで、私の方ですぐに大工さんに連絡を取ってすぐに直してもらいました。
入居者の方にはとても感謝されましたが、もとはといえば自分の物件の問題です。こちらこそ直させてもらってありがとう、という気持ちです。ただ、自分から申し出て修繕をさせてもらったことが良かったのだろうな、と思い、こういった小さな修繕は進んで自分から申し出てやることにしています。
どうせお金を使うなら、感謝してもらえるタイミングでお金は使いたいです。
使ってよかったお金② 接待費
これまた、昭和な感じがしますが、私はとても大切だと思います。入居付けの管理会社への菓子折り、工務店や大工さんへの差し入れ、売買の不動産業者さんとの飲み会、こういったものも積極的に行っています。
ある意味では、こういった不動産業関連の方たちにお金を払うタイミングというのは決まっています。手数料や工事の依頼費用といったものだけです。これ以外のお金を私は積極的に払っています。決していい情報が手に入るとか、工事費を安くしてもらえる、といったことだけではありません。
私が手掛ける物件に関係する人には気持ちよく私の物件についての仕事をしてもらいたい、という思いです。
まだまだ私も駆け出しの大家なので、具体的な見返りはまだわかりませんが、気持ちよく日ごろやり取りできているので、それだけで今のところは良しとしています。
まとめ
今回は藤野英人さん著の「投資家が「お金」よりも大切にしていること」から着想をいただき、自分がお金を払ってよかったなぁと思ったことを書いてみました。
- 入居者の方からクレームを受ける前に自発的に行う修繕の費用
- 自分の賃貸運営にかかわる業者の方たちへの交際費
どちらにも共通するのは「自発的に自分からお金を払った」ということです。言われて払うのと、自分から払うのでは私は社会に与える「エネルギー」が変わってくるのではないかな?と今回本を読み直して思ったので、今回はこんな記事を書いてみました。ご参考まで、です。
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